 撮影:吉村和敏
スローライフ。この言葉を眼にした時、皆んな、何か分かった気になったのではな
いかと思います。私もそうです。癒しの次は、そうか、スローライフか。なるほどね、
と。
じゃ、具体的にはどんな事なんだろうと考えはじめると、どうでしょう。結構、悩
む。まあ、のんびりと生きようという問いかけであるのは分かるけど、それだけでは
納まり切らない意味が隠されているような気がしませんか。
仕事をしている人ならば、まあ、毎日、そこそこ忙しく過ごしているわけですが、
かといって日々の中で、ぽっかり空く時間がないわけではない。休日は平日できない
雑用などをこなしたり、遊びにも行きたいし…。
よく考えると意外と自由に使える時間はあるのに、自分がバタバタと過ごしている
だけなのかも知れないと思いませんか?
子どもの頃を思い出すと、時間がゆっくりと動いていた記憶がある。かといって時
間が無尽蔵にあったわけではなく、1日は24時間しかなかったし、学校にも行かなきゃ
ならなかった。オトナのように夜遅くまで外で遊んでいるわけにもいかず、夜9時に
はフトンに入らなきゃならなかった。
友だちと遊ぶ時間は、学校が終わった3時過ぎから5時か6時頃までの2〜3時間
しかなかったわけですよね。それが今、思い出してみると、とても長くゆったりとし
た時間だった気がする。
そんな記憶を探ると、何か具体的なエピソードが飛び出してくるわけでなく、友だ
ちと2人でブランコを漕いでいたり、自転車を引っ張りながら、あてもなく街をぶら
ついていたことぐらい。ただそれだけだけど、やけに楽しく、その時間と空間にとっ
ぷりつかっていた…。
永遠の1/2はやはり永遠であり、過ぎていく1秒、1分、1時間の集積が永遠に
つながっていくわけです。永遠を感じながらの1時間と、区切られた中の1時間では
自ずと過ごし方が違ってきますよね。永遠の中にある「ある時間」を過ごす方法がス
ローライフなのではないかと思うわけです。
そして、そんなスローライフにつながる記憶は一人ひとりにあるはずで、それをカ
メラを使うことで、発見できるのではないか。それが今回、企画したフォトイベント
の狙いです。
主催者 birds-inc.
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